2016年5月の記事一覧

SGK通信(2016-03)高校生の数学意識

「高校生に対する数学への意識調査」結果の紹介(本村修二)

文部科学省のサイト内の下記の個所に、
http://www.mext.go.jp/a_menu/math/index.htm
「数学・数理科学を活用した異分野融合研究の動向調査」報告書が、掲載されています。
この中の分冊(第4〜5章)に、「高校生に対する数学への意識調査」という節があり、
 スーパーサイエンスハイスクール指定高校の生徒への質問紙調査の結果が書かれています。 その中の興味深い結果を、いくつか紹介します。

1) 数学に関心がある生徒が、数学に興味を持つようになったきっかけは、
   上位から順に「塾の先生」、「学校の先生」、「本、雑誌」、「友人」、「両親」の5つで、
    「塾の先生」が突出して高い。
   このことからして、「高校生においては、対人的な影響が数学に興味を持つきっかけ
   と して重要であることが伺える」とのことです。
2〉 文系志望の学生においても、数学が特に敬遠されているわけでない。
3〉 高校生の数学学習意欲を高めるためには、次の2点が重要。
  ・塾や学校の教員が、生徒に対して積極的に働きかけることによって、
   数学に対する生徒の興味関心を喚起すること。(内発的動機づけ)
  ・数学の有用性を示す具体例を豊富に生徒に提示して、
   数学が「社会にとって役に立つ」だけでなく、
   「あなた自身にとっても役に立つ」ことを示すこと。(外発的動機づけ)

詳しくは、上記報告書をご覧ください。また、分冊(第7章、参考)の「第5章の調査結 果概要」節にも、上記調査の概要が記されています。
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SGK通信(2016-02)投稿論説

論説2件の投稿があります.pdfファイルをクリックしてご覧ください.

片瀬さん・尾木さんが作成した検索ソフトを活用して,

「日常生活に役立つ数学の題材」を使いこなすことの提案です.

SGK流・数学は役に立つ.pdf   片瀬 豊・尾木 純


数学が役に立つ(社会にとっても,自己にとっても)ということに

異論を唱える人はいないでしょう.問題はしからばどうするかということ.

SGK流・効果的な数学教育方式.pdf   片瀬 豊

片瀬さんの論説は,

A(連携研究),B(社会諸分野のイノベーション),C(教育の基礎)

という3つの着眼点をあげています.

数学月間は,ただの講演ではなく,いろいろなことをしたいものです.

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SGK通信(2016-01)数学月間懇話会(第12回)のお知らせ

2016年の数学月間懇話会(第12回)のお知らせ
日時:7月22日,14:00~17;00
場所:東大駒場キャンバス,数理科学研究科・002号教室
1.数学者って,どんな顔をしてる?
  亀井哲治郎・河野裕昭(亀書房・写真家)
2.世論調査は正しいか
  松原望(東京大学名誉教授,聖学院大学)
3.がん登録の可能性
  田渕 健(都立駒込病院・東京都がん登録室)

参加費無料.
17:30より構内カフェテリアにて懇親会(各自払い)
問い合わせ先:sgktani@gmail.com(日本数学協会,数学月間の会)
皆さんのご参加をお待ちします.
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