2006年5月の記事一覧

SGK通信(3)

日本学術会議シンポジウム,礎(いしずえ)の学問:数学
   ―数学研究と諸科学・産業技術との連携―

日本数学会,日本学術会議数学委員会が主催して, 2006年5月17日,13:30〜17:30日本学術会議講堂にて開催された.

数学と諸科学・産業技術との連携推進と数学研究の充実が必要であることが議論された.
このシンポジウムの狙いは,先端数学研究と連携研究拠点づくりにある.一方,社会を支える数学という数学の啓蒙・普及を狙った当協会の「数学月間」活動も重要であろう.

上野教授(本協会会長)の司会で進められ;
 第I部では,諸外国における数学研究振興の状況,諸科学や産業分野の数学活用例が示された.数学を取り巻く状況は,日本も諸外国同様,対策が必要である.諸科学や産業分野との連携を推進する必要がある.
 第?部では,数学研究振興や数学の産業分野との連携に関する方策が提案された.
 最後にパネルディスカッションがあった.
当協会,「数学月間」でご指導いただいている文部科学省 科学技術・学術政策局長
小田公彦氏のシンポジウム後援挨拶もあった.
発表内容等は,
http://wwwsoc.nii.ac.jp/msj6/gakujutsu/sympo20060517.html
をご覧下さい.
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SGK通信(4)

米、数学・科学教育をてこ入れ

 ブッシュ米大統領は19日の講演で理数教育のてこ入れに取り組む方針を明らかにした。「米国の生徒は高校入学時に他の先進国と比べて数学と科学で後れを取っている。これは警戒信号だ」と語り、教育水準を上げるため7万人の教師を訓練し、3万人の非常勤講師を全米の学校に派遣する計画を表明した。


 米国では高校で大学レベルの授業を受けられるアドバンスト・プレースメント(AP)と呼ばれる制度があり、試験で高得点をあげれば大学の単位として認められる。7万人の教師に5年がかりで研修を実施し、主に低所得者層を中心にAPを受ける機会を増やす。
非常勤講師には米航空宇宙局のエンジニアなども含め、「子供に科学を面白いと感じさせる」ことをねらう。[日経:5/20夕刊]
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SGK通信(5)

どのように「数学月間」を進めたらよいか

数学月間があることを,できるだけ広い数学関連の方々へお知らせください.
数学月間の普及のために,数学関連の活動拠点へ,次の項目をお勧め願います:
(1)日本数学協会のホームページ,特に,「SGK通信」を見てください.
(2)この数学月間に向けて,数学的行事を計画推進願いたい.
(3)計画されている行事を,日本数学協会にご連絡ください.

[背景]
数学・コンピュータは,種々の分野の基礎として社会を支えています.数学のこのような役立ちに気づくことが,数学学習の原動力となります.数学無用の意識がまかり通りがちな社会に,社会の種々の分野を数学が支えている事実を説明・啓蒙して行くのが狙いです.

21世紀CEOなどで,先端数学研究拠点や研究者育成の拠点形成が進められています.また,数学の学校教育に対しても,出前授業や種々の拡大授業プログラムによる連携協力が積極的に実施されてきました.しかしながら,社会の広範な分野で,その基礎を数学が支えていることを,社会に向けてアピールすることは,できていません.米国の「数学強調月間」や英国の「ミレニアム数学プロジェクト」を手本に,数学月間に向けて活動を行います.

この計画の推進には,種々の分野(拠点)で使われる数学の把握と,実施される数学イベントを連携・公開するセンター機能が必要です.現在,「数学月間の会」(SGK)が,日本数学協会の掲示板を中心に活動し,数学月間に関する情報を,SGK通信として,随時発信しています.社会の種々の拠点での数学関連イベント活動を,SGK通信で公開宣伝いたしますので,SGKへ情報をお寄せください.

★数学月間の会(=SGK)の活動
数学月間に関する情報を,SGK通信として,随時発信しています.文部科学省,科学技術・学術政策局の指導を得て,種々広範な数学関連団体や拠点の方々のご理解・ご協力を呼びかけております.
数学への関心を高める啓蒙普及イベント,シンポジューム案:(1)国会議員と財政再建などに関する数学(TQMなども含む),(2)暗号,識別,あるいは,ハイテク社会・産業を支える基盤としての数学,(3)医学,芸術,などの種々分野で役立っている数学,....
ぜひ興味ある企画や,ご提案ご意見をSGKにお寄せ下さい.

(連絡先と方法):谷克彦tani@rdc.ricoh.co.jp, FAX:045-590-1903
日本数学協会http://www.sugaku-bunka.org/の掲示板が利用できる方は,SGK掲示板をご利用ください.
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