SGK通信(2012-01)今年の「数学月間懇話会」

本年も例年通り数学月間の初日(7月22日)に数学月間懇話会を開催致します.本年は日曜日にあたりますので,普段出席できない方々のご参加もお待ちします.

私達は,数学や科学は,yes/noで答えられるはずと思い込んでいます.
しかし,真実はyesでもnoでもないものを,yes/noで答えろと無理な要求をします.
このようなグレーゾーンの扱いを,自分達の都合の良いように報道する大手メディアの数学リテラシーの欠如を憂います.不確かなものを正しく判断しなければなりません.
”0.5%発癌率が上るとは,何人のがん患者が出るのでしょうか?それは安全/危険のデジタルの区分ができますか?”
数学月間が今ほど必要な時代はありません.

今年の米国MAMのテーマは,「数学、統計学とデ−タ−の洪水」と聞きます.
私達は,昨年の数学月間懇話会で,「サイバー世界のモデリング」北川源四郎先生,「量子コンピューティング」荒井隆先生,「複雑系(送電網や原発)のべき乗則」谷克彦,などを取り上げました.これらは,今年の米国MAMのコンセプトによく合致しておりました.今年の数学月間懇話会では,講演の他に,不確かな世界(グレーゾ−ン)の数学リテラシー」について話し合いも持ちたいと考えております.
数学月間の企画への,お考えを何なりとSGK通信にお寄せください.

連絡先:SGK世話人(谷) sgktani@gmail.com