2023年(令和5年)度 年次大会 ≪福井大会≫
開催日時:2023年10月14日(土) 13:00~16:00
会場:福井大学文京キャンパス(福井市)/ 総合研究棟Ⅰ(13階)の2階講義室
https://www.u-fukui.ac.jp/cont_about/data/access/
JR福井駅から越前鉄道(私鉄)三国線で「福大前西福井」で下車(10分).
(徒歩で3分)
参加料:日本数学協会会員または高校生以下(500円)、それ以外(1000円)
(1)申し込み締め切り:10月6日(金)
・会場参加希望者およびZoom中継参加希望者は下記Peatix(URL)のよりお願い致します。
https://peatix.com/event/3667697/view
日本数学協会会員(無料) , 非会員(1000円)
*尚、Peatixにてお申し込み頂きました参加費につきましては、
理由の如何を問わず、ご返金できませんことをご承知おきくださいませ。
・会場参加者は当日参加も可(ただし、90名に到達次第〆切)
(2) 問い合わせ先(ただし電話は9月6日以降):
趙 雪梅研究室(福井医療大学)
メール:chou@fukui-hsu.ac.jp
Tel:0776-59-2200 (大学)
講演Ⅰ 「算数学のススメ」 13:00~14:00
黒木哲徳氏(福井大学名誉教授)
その昔、算数は子どもたちの好きな教科のトップでした。いまは、どうでしょうか?
今でも算数は好きな教科のトップなのですが、同時に嫌いな教科のトップでもあります。いまや算数は評価が二極化する教科になってしまったのです。それはなぜか?
一つには子ども達を取り巻く環境が変化し、子どもの認知の受容形態が変わってしまったことにあります。そのために、これまでとは違った算数指導の取り組みが必要なのです。それが算数学です。ここでは、そのさわりだけを少しご紹介しましょう。
<講師紹介>
黒木哲徳さんは、算数・数学の教育研究にかかわり、大学教師を生業とし、半世紀近く越前国福井に住む. 算数学の必要性を唱え、自前の教材で全国の小・中学校での出前授業―なぜか“母を訪ねて三千里”の海の向こうでもちょっぴり教育支援―流れ流れて生まれ故郷の神話の里で慣れない教育行脚―いまは無職. 著書に「入門算数学」(日本評論社)、「算数から数学まで」(日本評論社)、「なっとくする数学記号」(講談社ブルーバックス)など.
講演Ⅱ 「珠算式暗算のススメ」 14:00~14:50
田村聡子氏(大阪市小学校教諭)
小学生にはもちろん、大人にも役に立つ暗算のススメ!
たかが計算、されど計算です.
デジタルの時代だからこそ必要なスマートな頭の体操を!
ソロバンのプロが丁寧に教える、とっておきの暗算方法を修得しませんか。
数字見え方から、珠算式の計算法、さらにはいろんなバリエーションまで、暗算の面白さ
を大いに楽しみましょう。算数の指導にも大いに参考になります.
<講師紹介>
田村聡子さんは多彩な方です. 現在は大阪市の小学校教諭.
そろばん塾や学習塾の経営を経て、途中から小学校の教師を目指す.
小学校では外国語専科や特別支援学級も担任、現在は5年生の担任.
さらには、現在はボーイスカウトの指導者であり、地域では保護司として社会を明るくす
る運動に一翼を担っておられます. エネルギー溢れる教育者です。
ワークショップ:「フレクサチューブとメービウスフラワー」 15:00~16:00
(数学的解説を含む)
伊藤仁一氏(椙山女学園大学教授)
参加者が用意するもの:「空の牛乳パック、折り紙、セロテープ、カッター、カッターパット、ハサミ」
ワークショップの内容:
小学生から大人まで楽しめるやさしいておもしろいワークショップ.
直観幾何学の第一人者伊藤仁一先生の発見学習を体験できる貴重な機会.
小学校・中学校・高校での授業のヒントも得られますよ.
・牛乳パックを使ってフレクサチューブ作成―折ることで表と裏が入れ替わるー
これは正方形4枚をチューブ状につなげたもので、対角線でだけ折り曲げることができる. これを折ることで表と裏が入れ替わる. なんとも不思議、お楽しみを!
・メービウスの帯の輪切りの拡張(秋山仁先生考案)を楽しむ
メービウスの帯を輪に沿って切るとどうなるかはよくある話. ここではそれを拡張した図形の楽しみを満喫しよう. 内容は参加してのお楽しみ!
<講師紹介>
伊藤仁一さんは幾何学者、理学博士. 現在は椙山女学園大学教授、以前の熊本大学教育学部教授時代から「直観幾何学」の研究会を年に1回開催、「直観幾何学」の確立を目指しておられます.「直観幾何学」を道行く一般の人にも説明できるような図形の研究をモットーに、関連する論文多数. 数学教育にも造詣が深く、直観幾何学を用いた発見学習に力を入れておられます. 中学校教科書『日々の学びに数学的な見方・考え方をはたらかせる これからの数学1,2,3』(数研出版)の執筆者の一人.